みかんがみっかんない

無力なアタシの、不甲斐ない毎日。

ギアチェンジは愛じゃない

 
 

通勤の際、毎日通り過ぎるパン屋がある。

それは駅構内にあるチェーンのパン屋で、朝はだいたい2~3人並んでいる。
 
購入したことはないけれど、いつも無意識に目をやってしまう。
季節限定商品とか販売していて、がんばってるな~なんて思いながら。
 
 
今朝、ふとレジに目を向けた。
 
速足で通り過ぎる一瞬のことである。
 
 
20代そこそこの、例えばマクドナルドとかで「クルー募集!」の広告に選抜されていそうな、髪や制服などの身だしなみをきちっとしていて美人ではないけど弾けるスマイル☆な女の子がレジに立っていて、元気よく「ありがとうございました!」とお客さんに商品を渡していた。
 
「ファストフード店員いるいる~」と思った。
 
そして、それを受け取っていたのが50代前後のごく一般的な中年男性で、スーツの着こなしから推測するに年収600万そこそこ?という感じだったんだけど、その男性が店員さんにつられて満面のスマイルを浮かべていた。「ありがとうね!」と言って商品を受け取っていたのだ。
 
 
それに気づいた瞬間、「あああ。日常の些細な幸せぇぇえええ」と私は心底思い、胸がギュッと締め付けられ、思わず涙を誘った。泣いてないけど。
 
 
でも、本当に一瞬ウルッときた。
 
私はここ最近、あんなふうにほんの一瞬の些細な幸せに思わず笑顔がこぼれたことがあっただろうか・・・。
 
 
何かにつけて「帰りたい」「あいつブスだな」「はやく電車来いよ5分前行動だろ」などとカリカリしていた気がする。
 
その時も人混みをかきわけ、どけよ私が通るんだよと思いながら速足で威圧的に歩いていたな。
 
 
 
 
余裕ないな、アタシ・・・
 
 
 
そう思った瞬間、器の狭い自分を情けなく思う気持ちとか、あとはこんなにも追い詰めれられるのは忙しすぎる現代の人間社会のせいだろと世の中に対する怒り、だけど憤慨する気力ももはや湧かないよといったいろいろな気持ちが一斉に溢れ出して、
 
「私も春キャベツ塩パン買えばよかったよ・・・!」と嘆いた。
 
 
 
春はなんだか切ない。
 
春の夕暮れなんて、苦しすぎる。
 
 
昼間はシャツやニットで過ごせるくらいに暖かいし、カーテンの隙間から差し込む日差しは冬のそれとは違って随分明るいし、街のあちこちに「新生活応援!」「出会いの春」といった前向きな言葉が散らかっているし、それにつられてついついワクワクしてしまう。
 
なのに、夜になって冷たい風に吹かれると背伸びして頑張りすぎている自分に気づいて「おつかれさま、自分」と悲しくなるからそれがつらい。
 
 
 
春はワクワクするせいで、張り切りすぎちゃうから嫌だ。
 
涙、ツー・・・
 
 
 
この気持ちで曲が書けそうだ。
 
 
 
アチェンジは愛じゃない
作詞 / 作曲:ヤマダフミカ
 
菜の花はなぜ黄色いの 和えると美味しいけれど
君の自転車は緑だったね 菜の花と関係ないけれど
 
私の自転車はギアチェンジが出来なくて
重いから君に追いつけない
前髪で隠れたその眼差しはまっすぐ前を見ていて
私のことなんてこれっぽっちも振り返らないね
 
立つ鳥跡を濁さずなんて言うけれど
君は私の心になにかを残していってしまったよ
なにかはまだわからないけれど
 
さくらだったら 私がさくらだったら
君は缶ビール飲みながら眺めてくれるの?
その缶の中に花びら散らして 君に飲み干されたい
 
 
SUMO リクナビnext 春の準備をするよ
おは朝 Zip! アナウンサー変わったね
 
 
さくらだったら 私がさくらだったら
君は缶ビール飲みながら眺めてくれるの?
その缶の中に花びら散らして 君に飲み干されたい
だけど
さくらじゃない 私はさくらじゃないよ
君がくれたマフラーはクリーニング出したよ
去年セールで買ったストール引っ張り出して
アチェンジはしない