みかんがみっかんない

無力なアタシの、不甲斐ない毎日。

ダニエルウェリントンの、前の恋人とのお揃い感がすごい

 

 

ダニエルウェリントンの、前の恋人とのお揃い感がすごい。

 
 
 
私は観ていなかったけれど、無邪気さがなんとも愛らしいそれが女性にとっては憎らしい石原さとみのためのようなドラマで、石原さとみが着けていたことがブームに火をつけたようだ。
 
当時、ダニエルウェリントンは相当な広告費をかけていたと思う。
 
ドラマもそうだし、Instagramでもインフルエンサーの方々が紹介している投稿を度々見かけた。
 
 
シンプルで、カジュアルだけど品がある。そんな時計。
 
世の中のカップルたちがこぞってお揃いで購入したであろう。
あるいはどちらかが購入し、ペアとしてプレゼントしたかもしれない。
 
ピンクのクッションやレースの上に時計をのせて、ちょっとぼかすように加工されたダニエルウェリントンの写メがSNSにアップされまくっているのを飽きるほどみた。
 
「#クリスマス #ペアウォッチ #ありがとう #大事に使います #明日はイルミネーション」
みたいなタグといっしょに。
 
 
 
 
恋人とおそろい。
 
私はかつては、お揃いに限らず別れた恋人からもらったプレゼントもすべて抹消するタイプだった。
 
前の恋人の呪いで、新しい恋人を遠ざけそう・・・と思っていたから。
 
 
 
「だから私は欲しいものは自分で買うし、彼氏とお揃いはしない」
芯の通ったしっかりとした女性ぶっていた私は、あるとき飲み会でそんなことを言った。
 
「どうせ別れたら捨てるもん」と。
 
 
すると、それを聞いた年上男性に、
「別れる前提で付き合うなら、お前に恋をする資格はねえ」
とバッサリ斬られた。
 
「確かにいつか別れるかもしれない。永遠の恋を信じる奴もバカだ。だけど俺は少なくとも、そのとき好きだと感じた気持ちやずっと一緒にいたいと思ったのは嘘じゃない」
 
 
 
私、絶句。
 
・・・なんも言えねぇぇえええ!!
 
 
その台詞は、今後の恋愛において要所要所で思い出された。
 
 
 
例として、
 
長年の喫煙者だった彼が、私と付き合うことによって
「俺、これを機にたばこ辞めるわ」
と言い出したことがあった。
 
私は喫煙反対主義というわけではないし、辞めて欲しいわけではなかったけれど、でも吸うよりは吸わないほうが健康には良いし、本人がその気なんだったら「お~がんばってごらんよ~」という感じだった。
 
「たばこを辞めた金で、貯金する!」と彼は意気込んでいた。
 
 
だけど2~3ヶ月して、ふと彼からたばこの臭いがするなあという時があった。
そしてそういう瞬間は、日ごとに増していった。
 
私の前では相変わらず吸わないけれど、仕事中とか吸ってんだろうな~と。
 
 
まあ最初からそんなに期待もしていなかったけれど、「所詮その程度の気持ちだったのか」と思った。
 
 
でも、こういう瞬間に蘇ってくるのがあの台詞である。
 
 
きっとあの日、たばこを辞めると決意した気持ちは嘘じゃない。
その後、仕事で嫌なことがあったり疲れていたりして、イライラしたり気力が湧かないような時にふいに決意が崩れてしまったかもしれない。
 
でも、長年の喫煙者だった彼にとって、思わずたばこを辞めたくなるような存在になれたことに嬉しく思う。好き。
 
 
 
びっくりするほど前向きである。
こんなポジティブでちょっとロマンチックな気持ちが、自分の中にあったことに驚く。
 
 
 
まあこんな具合で、あの台詞のおかげで物事をポジティブ変換できるようになったわけだ。
 
 
 
今では元恋人からのプレゼントも特に気にせず使う。
歳を重ねるごとにプレゼントが高価なものになってきたから、というのも理由である。
 
だって捨てちゃってまた自分で買わないじゃん。ありがたく使わせてもらわないとッ
 
もう昔みたいにネックレスを粉々に切り刻んで闇に葬ったり、
手紙や写真を燃やして、河原でひとり「思い出キャンプファイヤー」なんてしない。
 
 
 
だからかつての恋人とお揃いでプレゼントしたダニエルウェリントンも、仕事用の時計として現在も使用している。
 
・・・いやお前も漏れなく該当者かーーーい。