みかんがみっかんない

無力なアタシの、不甲斐ない毎日。

茶しばく、と言われたくて

 
 
わたし、生まれつき左手の手のひらのまんなかにすごく濃くてチリチリッとした毛が生えるんですね。
ほうっておくと中指の第2関節くらいまで届いちゃうくらい伸びて、太さでいうと髪の毛くらい。
やばくないですか?恋人には絶対打ち明けられない。
 
それがすごくコンプレックスで、いつも剃ったり抜いたりしてたんですけど、先月にカッターナイフでほじくってみたんですね。
そしたら毛根まででてきちゃって、血まみれになったんですけどなんと生えてこなくなったんです。
 
えっ自宅でこんなに簡単に脱毛できるんだ・・・!と。
 
 
それ以来、毛根をほじくるのが癖になっちゃって、最近は腕や足のムダ毛もカッターナイフで処理するのがマイブームです。
 
刃の尖った部分でほじくるんですけど、コツがあってカッターナイフを長く持つ。
短く持つほうが力が入りそうと一見思うんですけど、長いほうがおそらく刃のバネの勢いでほじくれるのかな・・・。
スポンッて気持ち良く抜けます。
 
 
 
 
 
まあ嘘ですけど。
 
エイプリルフールですね。
エイプリルフールって、嘘ついていいの午前中までなんですよ。知ってました?
 
 
 
優しい嘘、つかれたい。
私のためを想って誰かがついた嘘に、翻弄されたい。
 
不幸に気づかず生きたい。騙されたい。
 
幸せ、信じたい。
 
 
 
世の中には真実なんてきっとなくて、存在するのは自分の解釈だと思うんですよ。
信じたことがその人にとって真実になる。
 
だからある意味真実なんて何通りもあるし、ある意味真実なんてものはない。
 
信じたいものだけ信じたい。
幸せ、信じたい。
 
 
 
 
全然関係ないけど、外国人と付き合いたい。
 
カタコトで、「ナンデヤネン、オ前アホカ」って言われたい。
私のマネして関西弁しゃべろうとするんだけど、やっぱりカタコトみたいな。
 
そんなんめっちゃ萌えてしまう。外国人と付き合いたい。
 
 
 
ウィンストンはいつも言う。
 
「茶、シバキニイコカ」
 
そして私はこう言う。
 
「関西人は、似非関西弁がもっとも嫌い」
 
このやり取りをするたびに胸が苦しい。愛おしくて。
 
 
彼は、私がモロッコで一人旅をしているときに出会った。
マラケシュという広場で声をかけられ、少しばかり一緒にお酒を飲んだ。
 
そして次の日、偶然にも泊まっていたホテルで再会。
彼はホテルマンだった。
 
私は2度、ホテルサービスの朝食を利用した。そのたびに彼が運んでくれて、「よく眠れたかい」「最高の朝だわ」と英語で会話をした。
 
最後の朝、私は早くに出発する予定だった。
鞄に荷物を詰めていると、部屋のベルが鳴った。ウィンストンだった。
 
「朝食はお願いしていないわ」と私は言った。
だけどよく見ると、彼はいつものサービスワゴンを押していない。
かわりにキャリーバックを持っていた。
 
「僕も日本へ行くよ。仕事の都合でね」
 
 
あれから7か月。
私が仕事を終え、家に帰ると彼が待っている。
時にテレビを観ながら、時にどら焼きを食べながら。
 
ーーー仕事の都合でね。彼の言葉を信じている・・・ふりをしている。
 
彼がスロットばかりしていることは、服に染みたタバコの臭いでわかるのに。
 
「今日ハ、仕事早上ガリヤネン!茶、シバキニイコカ!」
ウィンストンがそう言うから。
 
「関西人は、似非関西弁がもっとも嫌い」
私は懲りずに言う。
 
 
口座の残高が覚えのないくらい減っていても、交通費や食事代がバカにならないわ、と言い聞かせる。
 
「茶、シバキニイコカ」
 
誰のお金かしら。
 
「関西人は、似非関西弁がもっとも嫌い」
 
 
 
 
 
いやヒモですやん。
 
全然私のためを想ってついた嘘ちゃうし。
 
 
モロッコ旅行いきてぇーーーー。