みかんがみっかんない

無力なアタシの、不甲斐ない毎日。

加瀬亮ってけっこうタイプだよ

 

 

相変わらず派遣のアルバイトにのらりくらりと顔を出す日々である。

同じ就業先へは2日と行かないので、毎回違う場所である。だけど仕事内容はだいたい同じ。

 

単純作業である。

 

先日行った工場では、どうやら軍手を持参しなければいけなかったらしい。

が、私はそんなことすっかり忘れてたというかまあ覚えてたけど「借りれるだろ」と甘くみて持って行かなかった。

 

作業前半は軍手なしでしれっと作業をしていたけど、ふいに気のきついパートさんに見つかってしまい「買ってこい!」と言われた。

いや貸せよ。

 

聞くと、軍手の自動販売機があるらしい。

いや貸せよ。

 

「誰かに聞いて自動販売機の場所聞いて買ってきて!!!」

いや貸せよ。

 

いや貸せよぉぉぉおおと思いながら自動販売機までたどり着き、5000円くらいしたらどうしよう…と思っていたけどまあその軍手は130円で、ついでに隣の自動販売機でジュースを買って休憩していた。

 

はあ、この労働中のリアルゴールドがうめぇ…

それにしても貸せよ…

ていうか加瀬亮ってけっこうタイプだよ…

 

そしてのんびり現場へ戻ると、「嫌になって帰ったんちゃう(笑) あ、戻ってきた戻ってきた!」と言われていた。

 

コンベアの上に流れる商品から、自分の担当の番号を読み取って回収する作業。

ただそれだけのことを、6時間。

 

さらにはその現場に時計がなくて、「ああ、あと2時間…」とかの心の準備もなく、そして休憩もなく、ただただ無になって私は機械と化する。

 

商品は流れているけど、時間は流れていないのではないか。

まるで時が止まったかのような空間。

 

私はただただ無になって21番と22番と23番を探す。

 

「21番21番21番23番21番22番2ぅぅぅぉぉぉおおおぇぇぇえええええええ」

商品の流れの速さに思わず催す吐き気。

あやうくリアルゴールドのドリンクバーになるところだった。

 

まるで永遠の空間へ閉じ込められたような6時間が終わった時、「そうだ、何事にもいずれ終わりが訪れるんだな…命にも…」そんな境地に至った。

 

そして私は考えた。

時間というのは、本当に皆に平等に与えられているのだろうか。

自分にとっては100分でも、誰かにとっては2秒だったりするんだ。

 

 

中学生の頃なんて私にとっては3億年前、むしろ前世くらいの記憶だけど、いまだに「中学んとき部活でエースだったんだぜ」と自慢してくる男もいるしな。

 

だけど人は人と過ごす。

 

人と過ごすということは、相手の時間を自分のためにお借りするということだ。

だから待ち合わせに遅刻してはいけないのだ。

 

私が1時間かけて作った料理も、誰かが15分で食べてしまうかもしれない。

誰かが5分でパッと書いてくれた手紙も、私にとって永遠の宝物だったりする。

 

朝からずっと会議と商談続きで全然メールを確認できていなくて、夜やっと返信した「確認致しました」という取引先へのメールは、相手の営業マンにとっては昨日の夜からずっとずっとずっと20時間以上も待ちわびたひと言だったかもしれない。

 

時間の流れ方は人それぞれ違う。

だから時に「待つ」ということも必要だし、「待たせない」という気遣いも大切だ。

 

相手の時間の流れ方なんて、わからないからね。

 

ちなみにこれが自動販売機で買った130円の軍手です。

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